【臨床実習】における手洗いのポイント

wash hands臨床実習

手と手をしっかりと(強く)、こすり合わせましょう

新型コロナが流行して早、3シーズン目となりました。皆さんの生活も、コロナ流行の前後では、大きな変化があったのではないかと思います。

中でも「手洗いの習慣やその方法」は以前と大きく変わった事の1つではないでしょうか?

「正しい手洗いの方法」の詳細については、様々な場所や、媒体で教示されています。

また、この記事の タイトルイラスト に、正しい手洗いの手順がのっていますので、よくわからない方はもう一度確認してください。

今日は皆さんに感染対策の要である手洗いについて、医療職のあたくしとしては、「大事だな」と思うわりには、あまり意識されていないことについてお話しようと思います。

ここで手洗いのポイントをお教えします。

「指先まで丁寧に」とか、「20秒は洗いましょう」とか言われていますが、それはズバリ、「手をしっかりと、こすりあわせること」です。


こちらの表をごらんください。


流水のみで、こすり洗いをするだけでも、1/100に減らすことができるそうです。

洲本市のHPより。

100万個が1万個になりました。

これを多いと考えるか、少ないと考えるかは人それぞれですが、あたくしとしては、手をしっかりとこすることの効果は大きい と考えました。

逆にしっかりとこすりあわせない手洗いでは、ウイルス等の除去効果が大きく減少していることになります。

石けんはウイルスの不活化だけを狙って使用しているのではありません。

ウイルスは手の油脂に付着します。石鹸をつけてこすることの意味は「皮膚の表面の脂洗い流すことにより、脂に付着したウイルスを除去すること」にあります。

だから擦り方が十分でないと、手指の表面の皮脂が、しっかりとはがれ落ちる事がなく、手指にウイルスが残ったままとなってしまいます。(石鹸の殺菌作用に期待しているのではありません。)

これからは、石鹸の中で手を滑らすような洗い方ではなく、しっかりと手指をこすり合わせることを意識すると、より効果的な感染予防策になりますので、ぜひ実行してみてください。

参考 病院での感染対策について


医療従事者は院内での感染を防ぐために、どのような対策をとるよう指導されているのでしょか?

基本的には医療従事者も、一般の方も感染を防ぐための方法に違いはありません。TVなどで耳にタコができる程見聞きていることと同じです。

  1. 手洗いの徹底 
  2. 不織布のマスクの着用 
  3. ゾーニング(面会の制限、患者の移動の制限)これだけです。

わたくしも一日に何回手洗い、手指消毒をしているのかわからない程「手洗い」(手指衛生)を実施しています。

私の勤務する病院では、一日あたり15人程の患者さんに、リハビリ実施しています。

担当している患者さんも「脳梗塞」の患者さん、整形外科の「骨折」の患者さん、コロナではない呼吸器症状の患者さんなど、多岐にわたり、さまざまな病棟を行き来します。


当然、様々な病棟を自由に動きまわる、リハビリスタッフは、ウイルスの運び屋として看護師さん等から厳しい視線を投げかけられています。

だから、なんとしても感染を防ぎたい。(自分が院内感染の原因となりたくない!)

そんな思いで、単純計算で1日に40回から50回は手指衛生を実施しています。

患者さんに接する前後はもちろんのこと、病棟間を移動する時にも手指衛生を実施しています。

万が一コロナに感染した患者さんと接触があったとしても、その病棟内にウイルスを留め、他の病棟の患者さんに移らないようにしています。

いかがでしたでしょうか?これが私達の毎日です。



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