年はじめに、新年の目標をたてたけど、毎年、3日坊主で終わってしまう。
それどころか、数か月後には、今年の目標を立てた事すら忘れている。こんな重度な挫折癖のあるあなた。
また、目標は意識しているのだけど、全くやる気が起きない。先延ばしして自己嫌悪のスパイラルにはまっているそこのあなた。
今日は、ふだん皆さんも悩まされている「やる気」について深く掘り下げていきたいと思います。
そもそも「やる気」なんて無いんです。
ずばり、その「やる気」なんですが、精神科医で早稲田大学准教授の西多昌規先生こうおっしゃています。
「そもそもやる気は存在しない。」と。私はこの言葉を読んだ時に雷に打たれたような衝撃を受けました。
えっどうゆうこと?テレビでもやる気スイッチをさがしているよね?だから一生懸命やる気スイッチを探していたけど、どうりで見つからないはずだよな。。
スイッチを探すために時間だけが過ぎていき、余計モヤモヤしていたのですけど。。もっと早く知りたかったです。。
では先ず、「やる気なんてない。」ということは、どうゆうことなのでしょうか?西多先生によると、
最近の研究の成果によると、「人間、そもそも怠け者」説が有力です。
人間はそもそも、常に積極的に何かをしたいと思っている生き物ではないとのことです。(そーなんだ。それでいいんだ。) 賛成です。はい私のことです。
基本的に特に必要性がなければ、ゴロゴロしていたいと考える怠け者なのだそうです。
もしあなたは、何もしなくても「生きていくために十分な収入や安全な家が確保されている」としたらどうでしょか?
今みたいに、朝早く起きて、学校や職場に行かなくために、ぎゅうぎゅうの満員電車に乗り込んでいきますか? 多分、行きませんよね。
きっと、自分が起きたい時間に起きて、好きなことだけをして、あとは家でゴロゴロしている!なんていう生活をを送っていますよね?!

生存が保証されている場合、能動的に努力することは極めて困難です。
ではなぜあなたは、眠たい目をこすりながら、着替えをして、ギュウギュウ詰の電車に乗り込んでいくのでしょうか?
普段は意識はしていないけど、大きな視点にたてば、生存のためですよね。
将来自立するためには職業につかなくてはならない。そのためには学校で学ぶ必要がある。国家資格をとって作業療法士として働くんだ!
そんな夢を実現させるために、毎日学校に通っていますよね。
また社会人のあなたは、会社からお給料をもらうために毎日通って、一生懸命お仕事をする。
これも現代に生きる私たちにとっては、生きるためには不可欠な行動ですよね。
身に迫る危険、飢餓による空腹の心配のない、今のくらしの中で
ここで問題なのは、現代社会は太古の時代と違って、「動物に襲われる」、「熱さや寒さ」、「飢餓」などの生存と直結する危険を日常生活で感じることはほとんど無いということです。

太古の人類は生存のために仕方なく、アクションを起こしているのだそうです。
例えば マンモスを捕まえるために、集団で狩りをしたり、安全な居住空間を作るために、皆で洞穴を掘ったりしていました。
逆に食料確保の見込みがたった場合は、何もせずにのんびりしていたと考えられています。
そのかわり、今と違って生存には過酷な環境です。多くの人類は30年から40年で亡くなっていました。
皆さんも、そんな過酷な環境で、何百万年と生き延びてきた人類の末裔です。あなたが思っている以上に強いDNAをもっているハズ。
自信を持って夢の実現にむけて、つき進んでください!!

なぜ、あなたは宿題をぎりぎりまで、やらないのか?
話が横道にそれてしまいましたが、今のあなた方のおかれている状況の話にもどります。
特に学生さんの場合ですと、「お勉強」をしないことにより、すぐに困ることが無い。
宿題をやらなくて、先生に叱られることはありますが(これはこれで、けっこうダメージはありますが)空腹で倒れてしまうなんてことはないですよね。
また、今の勉強内容に、興味がなければ、面白くもないので、積極的に学ぼう、自分のものにしようとするモチベーションが働きにくいのではないでしょうか。

現代においては、「今、~しないことによる」不都合が、現実の出来事として起こるまでのタイムラグが非常に長いです。
また社会福祉も充実してきており、たとえ、収入がなくても、最低限の生活は保障されているので、飢え死にすることはないでしょう。
だから皆さんがギリギリになるまで勉強に取り組まないことも、きわめて普通であり、決して自分を責める必要はありません。
だって今勉強をしなくても、命には別条がないわけですから。。
興味もないし、今やる切迫した理由がない状態で、やる気が出なくても、(脳の回路が反応しなくても)当然なのです。
でも、いつもやる気に満ち溢れ、目標のために努力をし続けている人もいるよね?
確かにそうゆう人もいます。しかし、決して、大多数の人がそのような感じではない。と思います。
だから私たちは長年にわたって、努力し続けた人や、1つの道を極めた人に対して、自然と称賛する気持ちが湧いてくるのではないのでしょうか。
だって、それが当たり前で、誰にで出来ることであったなら、わざわざ話題にも上りませんから。
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