上肢 ROM・関節可動域 測定 方法 のコツ 暗記はたった7つ‼【臨床実習】

seven rom examine tips臨床実習

悩めるリハビリ実習生の皆さん、おはこんばんちわ。(古すぎる~。)リハ職歴10うん年の脱力系OTです。

臨床実習で、PT、OT問わず必ず実施する評価の1つがROM測定ではないでしょうか。

学校で必死に練習して、万全の状態で実習を迎えたはずですよね?

しかしいざ測定しようとすると、自分が想像した以上にうまくできないのが、このROM測定です。

今日は、臨床実習で必ずぶつかる壁、ROM測定のコツについてお話します。

この記事の内容は
  • ROM測定で、覚えるべき部位が多過ぎ、かつ複雑すぎるんですけど、どうにかなりません?
  • まかせてください! ROM測定(上肢)で先ずは覚えるべき部位は7個だけ。
  • これを読めば、実習中の自学習にかかる時間が大幅に短縮すること間違いなし!

バイザーを10年以上やってるんでしょ? 頻回に学生さんに評価させてる部位を教えてよ

ROM測定 覚えることが多すぎる問題について

sutdy
覚える事多過ぎでホンとにこまってます。

1.まず名前と動きを一致させる必要があるのですが、それが、難しい。

「外転」はなんとなくわかるけど、「外旋」ってどんな動き??イメージしにくいですよね。

2.覚えるべき測定方法(部位)がとても多い

皆さんが良く目にするあのROMの表(タイトルイラストに使ってます)によりますと、上肢(肩関節から指まで)だけでも、33部位もありました。

3.参考可動域角度も、測定部位や動きによってそれぞれだし、

25度、45度、60度、、180度など覚えるべき数値もバラバラでたくさんあります。

でも大丈夫!上肢ROM 暗記する部位は実質7部位のみ! 

7部位の選択基準は、バイザーが普段の臨床で頻回に問題点として挙がる部位を選びだしました。

学生の皆さんにはどこの部位が臨床上問題になるかなんてわからないと思います。

臨床経験、バイザー経験ともに10うん年の私の考える臨床上問題となることの多い部位
実習でROMを測定する事が多い部位 を以下に紹介していきます。

但しこのリストはOT学生のケースとして多い、脳卒中の片麻痺の患者様を想定しています。例えば、整形疾患で、指に障害があるケースを担当した時は当てはまりませんので悪しからず。

肩関節の(屈曲)と伸展

肩の屈曲の参考可動域角度は180度、動きも、改めて覚える必要はないでしょう。

要暗記
1.伸展:50度 のみです。

肩関節の(外転)と(内転)

肩関節の外転の可動域は180度であり、動きについても、学生さんにとっても分かり易く、改めて覚える必要はないでしょう。また肩の内転は0度です。

Shoulder abduction adduction

肩関節の 外旋と内旋

要暗記
2.外旋:60度 
3.内旋:80度
※ちなみに、別法の方が正確な値が出ます。参考可動域角度も違います。

Shoulder external rotation internal rotation

肘関節の 屈曲と伸展

要暗記
4.屈曲:145度 
5.伸展:5度

Elbow flexion extension

前腕の(回内)と(回外)

この動きは「小さく前へならえ」をして、前腕を内側・外側に回せば可動域は90度であることもすぐにわかります。

Forearm pronation and supination

手の 屈曲と伸展

要暗記
6.屈曲:90度
7.背屈:70度

Hand flexion dorsiflexion


暗記しなくてはならない角度は7個だけとなりました。(リストアップされているのは12個ですが)


どうですか?悩める実習生の皆様、これで少し希望の光が見えてきたのではないでしょうか? 

1番初めに肩関節が記載されていますが、体幹の近位部の動きほど重要なんです。

特に上肢では、指の巧緻性の問題と思っていたら肩関節の支持性の低下が問題であった。なんてことは臨床では良くあることです。

でも、「手関節の橈屈」や「肩甲帯の下制」は覚えなくていいの?って疑問が湧いてきたと思います。

ここまで読み進めてくれた実習生の皆さんは、こんなに大胆に覚えるべき部位を絞ってしまっても大丈夫?という疑問がわいてきたかと思います。

でも大丈夫。なぜって?それはバイザーの先生も測定方法を良く分かっていない可能性が高いからです。というのは半分冗談、半分本気。ですが、そのことについてはまた改めてお教えします。

なぜなら、実際に実習で測定するであろう部位は概ね決まっているからです。

臨床実習の目的は

普段バイザーが臨床で行っていることを学生と一緒に体験し、学んでもらう。

ことですから、普段の臨床で、バイザーが問題点として頻繁にアプローチしている部位を先ずはしっかり覚えておき、余裕があればその他の部位を覚えれば良いのです。

皆さんも、晴れてリハ職として臨床の場に出た時には分かってもらえると思いますが、普段のリハビリ場面で、「手関節の橈屈」や「肩甲帯の下制」の可動域を測定する必要性を感じる場面はほとんどありません。はい。

ですから

バイザーが普段の臨床で
測定する機会の少ない、(ということは、)バイザーが測定方法をもう一度練習しなくてはならない部位 の関節可動域まで、忙しい実習生が必死に覚える必要はないのです。

まとめ

  • 実習期間中はとにかく忙しい。ポイントを押さえた、効率的な学習が不可欠です。
  • 上肢のROMで暗記すべき部位は意外と少ない。先ずは上記の7部位から覚えましょう。
  • 余裕があれば、その他の部位を覚えれば良いです。

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