実習地に行けば、あなたを「お客さん対応」で迎えてくれると思います。
どういうことかと言いますと、ちょっと前までの実習地は患者さんを前にして、いきなりバイザーから
「学校で習ってきたでしょ。今日はROM測ってみて。」、「ぜんぜんだめ。やる気あるの?学校で何勉強してきたの?」
と容赦のない言葉を浴びて撃沈する学生で溢れかえっていました。(決して大げさではありません)
実は、バイザーも辛いんです。実習は。
今は、バイザーがお手本をみせ、その後も手取り足取り教えてくれることになっています。
しかし学生さんはそれに甘えてはいかません。教えてもらうのを待っているのではなく、主体的に実習に積極的に参加する姿が求められています。
なぜならば、バイザー業務を進んで引き受けたいというセラピストは少数です。業務命令で仕方なくやっている。(やらされている)とうことがほとんどだと思います。
できればバイザーなんてしたくない!と考えているバイザーの方が多いと思います。。実習生の皆さんには残念ですが、これが現実です。
えっ?知りたくなかった?でも知っておいた方が絶対にいい事実です。
はっきり言えば、あなたのボスもバイザー業務を重荷に感じています。
患者さんへのリハビリだけでも大忙しなのに、さらに学生の指導をし、学校の先生との対応、院内の他のスタッフにも気を配る必要も生じます。
学生を指導するバイザーにとっても、とてもしんどい期間、ストレスが高い期間となります。
ですからバイザーも、学生さんから積極性を感じないと、テンションがあがりません。(やる気がでません。)学生さんにとってもプラスとなることはないでしょう。
そんな状況の中に飛び込んでいくのが実習であり、学生さんのつらいところです。(二度と経験したくありません)
ではどうしたらバイザーとの良好な関係を保ちながら実習をすすめていくことができるのでしょうか?
片付け、お掃除を自分から買ってでましょう!?
学校の先生から「積極的に実習に参加してきなさい!」と耳にタコができる程言われていることと思います。
「そっか、じゃあ、訓練で使った道具を言われる前に片付けたり、患者さんとの距離を縮めるために、いろいろ話しかけてみよう!!」と思っている実習生も多いかと思います。
でもちょっと待ってください。そんなあなたの積極性が仇(アダ)となる場合もあることを気に留めておいてください。
まだ実習が始まって間もない頃、がんばる気持ちでいっぱいのあなたは、放置されているペグを発見します。
「よし、チャンス到来!!ペグを棚に片付けよう!」と。
バイザーの許可をもらう前に片づけてしまったら、それは危険です。必ずバイザーに「道具を片付けてもいいですか?」と確認を取りましょう。
そうです、バイザーが何気なく置いてある道具やその位置にも、意図があることもあります。
注意障害の患者さんの評価のために ”わざと” 道具をおいて、それに注意を向けることなく課題に取り組むことができるかをみている。
なんてこともあるんですから。。(こんなケースはそうそうあることではないですが)
よほど、心のせまいバイザーでなければ、露骨に雷を落とされることはないと思います。
しかしまだ学生さんとの信頼関係ができる前にこのようなことがたびたび起こると、正直バイザーとしても、学生さんに良い印象を持つことは難しくなってしまいます。
ですから、あなたの持っているその積極性はいつも胸に秘めておき、必ず笑顔でバイザーに確認してから、その積極性を発揮してください。
そうすれば、バイザーもあなたのことを目にかけてくれるでしょう。。。。なんて当たり前の結論だけではなく、今回皆さんにお伝えしたいのは
お片付けする前に「信頼の貯金」が貯まっていることを確認しましょう!!
バイザーから指示されたことや、職業人として当たり前のことを、きちんと行っていますか。具体的には
- デイリーノートなどの提出物の期限を守っていますか。また手書きの場合は字を丁寧に書いていますか。
- 自分から挨拶をきちんとしていますか。
- 約束した時間を守っていますか。
- 報告、連絡、相談を過不足なく行っていますか。
- 出された課題をきちんと提出していますか。
こうゆう、あたり前のことをきちんと行うことは、簡単なようで難しいことなのです。
先ずは言われたことを誠実に行って、「信用の貯金」を貯めていくことに専念しましょう。
上記のことがしっかりとできていないと、いくら後片づけで積極性を出したところで、正直評価は微妙です。
バイザーの心の声としては、片付けよりも、頼むから先ずは言われた通りやってくれ です。
その後、進んで片付けをおこなえば、バイザーもあなたのことをしっかりと目をかけてくれるでしょう。
まとめ
・バイザーは学生さんが思っている以上に時間に追われている。
コメント